コウスケ
究極の断捨離は夫を捨てることらしい

妻が突然断捨離を始めました。家のものを次々と捨て始め、
「ゴミ袋100袋出す」
と謎の宣言をし始めたのです。
そもそも僕はそれほど持ち物も多くはないし、
家の中をひっくり返されて妻に見られて困るものもないし
とりあえず静観の構えでした。
家の中が片付くのは良いことで、僕も大型のゴミ出しなど手伝ったりもしました。
妻は
「この本読んで捨てようと思った」
と1冊の本を僕に手渡し、捨てることで人生が変わると熱弁し始めたのです。
最初は胡散臭いなと聞き流していたのですが、話を聞いているうちに妻の話にも一理あると考え始め、本を読んでみることにしました。
本を読み始めて衝撃的だったのはタイトルにもあるように家のものを全て捨てる「全捨離」ということではなく、最後に掲載されていた対談の一節でした。
『究極の全捨離は旦那を捨てることです』
なにぃーーーーーーーー!!!
そりゃ言い過ぎだぁ!!
断捨離される夫の実態

2020年司法統計によると妻の離婚事由のベスト3は以下のとおりです。
1位 金銭的な問題
2位 性格の不一致
3位 精神的虐待
それぞれ見てみましょう。
金の切れ目が縁の切れ目
堂々の1位は金銭的な問題です。旦那の稼ぎが悪いため生活が苦しくて・・・という理由もあるようですが、それよりも
●借金が発覚した
●お金の使い方、価値観の相違
●経済DV
が大きな要因になっているようです。
今も昔も性格の不一致は定番理由
さまざまな要因が「性格の不一致」という理由に凝縮されているのではないでしょうか。 穏やかな円満離婚も、色んなトラブルがあっての離婚も、突き詰めたら性格の不一致ですからね。
断捨離ができるかできないかも結局は性格の不一致になるわけですからね。 たかが断捨離、されど断捨離です。
無意識のモラハラ
無意識というのは非常に厄介なものでして、こちらとしては傷付けているつもりはないのに相手は傷ついているということがあります。
育ってきた環境が違うから当たり前が違うのです。それに気づかずにモラハラを繰り返してしまうのです。
我が家にも離婚の危機がありました。
詳しくはこちらのコラムをご覧ください。
夫の断捨離はどのくらい行われているのか

日本の離婚率は高いの?低いの?
離婚率というものはパーセンテージで表すのではなく、人口1000人あたりの離婚件数で表示されます。
日本はというと、厚生労働省平成29年時点でのデータでは1.69という数値になっています。
これが高いの低いのか、一見するだけではわかりません。そこで海外と比較してみます。
日本:1.69
韓国:2.1
フランス:1.93
ドイツ:1.79
アメリカ:2.9
イギリス:1.80
イタリア:1.51
いずれも日本より離婚率は高い国ばかり。
アメリカに至っては2.9という圧倒的に高い数値を叩き出しています。
上記に挙げた国で唯一日本より離婚率の低いイタリアは敬虔なカトリックのため、基本的には離婚が認められづらいという社会的背景があります。
夫の断捨離率は増加傾向?
僕も肌感覚で離婚率が昔よりも増えているような感覚があったのですが、2000年を境に実は減少傾向にあります。
ま、そもそも未婚率も増えていますから結婚自体減ってはいますけども。
離婚率は減少傾向にあるのですが、実は熟年離婚は増えています。
昭和60年で20年以上連れ添った夫婦の離婚は12.3%でしたが、令和元年には20.8%まで増加しているのです。
熟年離婚に関してはこちらの記事もご参照ください。
定年退職後の離婚など夫の断捨離に他なりませんね。稼いでこない夫はもはや必要ないということなのでしょうか。
断捨離されない夫とは
「そんな彼なら捨てちゃえば」という映画がありましたが、「そんな旦那なら捨てちゃえば」というスタイルが今後流行るのかもしれません。
断捨離されない夫になるためにはどうしたら良いのでしょうか。
冒頭で紹介した
によれば、
妻が断捨離していることを横目で見て否定する、無関心。
→論外。捨てられる夫のテンプレ行動。
勧められたこの本を読んでみる。
→赤点ギリギリ
本を読んで一緒に断捨離をする
→及第点
となるそうです。
妻の行動を否定する、無関心
断捨離に限ったことではないと思います。妻だろうが夫だろうが、自分が良いと思ったものを頭ごなしに否定されてしまったら、その人に対していい感情を抱くはずがありませんよね。
一事が万事と申しますが、妻の断捨離を否定しているということは他の行動についても否定をしている可能性が高いわけです。常に否定をしてくる、マウントをとってくる人と一緒にいても楽しくはありません。
断捨離を進めていくうちに「旦那もいらないわ」となる可能性は高まります。
本当に、断捨離をし始めた妻は要注意ですよ。
理解は示すが動かない
この本をちゃんと読んで、それでも動かない意味が僕にはわからない。最後には旦那が捨てられますよと書いてあるのに、聞き流すのでしょうか?自分にはそんなことは起こらないとたかを括っているのでしょうか。
「妻がやっていること、お好きにどうぞ」
という態度は妻に全権を与えているのと同じこと。何を捨てて何を残すのか任せきりにしているということです。そこに自分も含まれているとも知らずに。
赤点ギリギリと書きましたが、薄氷の上のギリギリ状態ですからね。危うい状況であるのは間違いありません。
断捨離に目覚めた妻は容赦無くいろいろなものを捨て始めます。夫のものまで捨て始めますよ。自分にとっては貴重なものでも妻にはガラクタにしか見えないなんてこともままあることで、僕も色々と捨てられそうになりました。
ちゃんとスケープゴートを用意して、そちらを捨てる代わりに残したいものも認めさせるという方法を取りました。自分の聖域は自分が動かないと守れません。
そうしないと勝手に捨てたの捨てないのでケンカが始まるのは自明の理です。
理解を示して一緒に行動する
断捨離と言っても選別をするのも大型ゴミを捨てるのも大変です。一緒に選別をしたり、運ぶのをやるだけでもかなりありがたいはずです。
なんと言っても、同じ目標に向かって夫婦が共同作業するというのは絆を深めることになります。別に共同作業は断捨離じゃなくても良いのですが、おあつらえむきなことに妻は断捨離を始めたのです。それに乗っかっちゃうのが楽ではないでしょうか。
断捨離は家の中がスッキリして、妻の機嫌も良くなって、一緒にやれば夫婦の仲も良くなって、まさにWin Win。
妻が断捨離を始めたら自分が捨てられるピンチではなく仲良くなるチャンスです。断捨離をきっかけに夫婦関係を見直してみてはいかがでしょうか。
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