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執筆者の写真コウスケ

妻に対して無気力感を感じたら、もしかしたら「サーカスの象」なのかも?




妻に

「言いたいことがあればはっきり言って」

とか

「なんでいつも適当な返事しかしないの」

と言われたことはありませんか?


または

「妻に言っても無駄」

「どうせ希望通りにいかない」

と妻との話し合いをあきらめてしまっていませんか?


先日僕は、本を読んでいて

「サーカスの象」という言葉と出会いました。

そして、冒頭に挙げたような現象について


「これだ!!」


と確信しました。

自分が陥っていた現象は

「サーカスの象」だったのだ、と。


今回はサーカスの象とは何か、

またそれを克服するにはどうしたら良いのかについて

綴っていきます。





心理学のサーカスの象ってなに?



サーカスの象は心理学用語で、

「学習性無力感」を表す際の

比喩として用いられる用語です。



サーカスの象とは


サーカスの象は、

幼い頃に

杭や鎖で動きを制限された象を指します。


幼い象はその力では鎖を外せず、

繰り返しチャレンジした末に

「自分には無理だ」と学習します。


成長し、十分な力を持っても、

「どうせ抜けない」

と思い込み、

杭を引き抜こうとしなくなります。


この象の行動を心理学における

「学習性無力感」と結びつけられ、

個人が繰り返しの失敗から自信を喪失し、

挑戦を諦める状況を説明する比喩として使われます。



学習性無力感と人間の行動


サーカスの象は、

マーティン・セリグマンが提唱した

「学習性無力感」の代表的な例です。


人間も失敗が続くと

「自分にはできない」と思い込み、

新たな挑戦を避ける傾向があります。


例えば、過去に試験や仕事で

何度も失敗を経験した人が、

「努力しても無駄だ」

と感じるようになる状況が

これに該当します。


この思い込みが続くと、

本来持つ能力や可能性を活かせず、

自分を制約してしまうことがあります


心当たり、ありませんか?



家庭におけるサーカスの象



サーカスの象現象は家庭においても起こります。

サーカスの象とは、つまり自分自身なのです。



妻に調教されすぎた僕


以前、こんなことがありました。

妻が風呂上がりに使ったタオルを片付けないので

何度も注意していたのですが、

「後でやる」

の一点張りで聞いてくれませんでした。

それでもやんわりと伝えても

ことごとく無視をされるようになりました。


こんな時、

これまで妻に何度伝えても

聞く耳を持ってもらえなかった。

どうせ無理に違いない

という気持ちになります。



一事が万事、話し合いたくない病


タオルの件など、

小さいことの積み重ねによって

全てにおいて

「こいつには言っても無駄」

という気分が育ちます。


そんな中で夫婦の話し合いにおいても、

自分の素直な気持ちを伝えたところで

常に反論され意見をねじ伏せられてきました。


するとやはり

「どうせ言っても無駄だ」

という心理になってきます。


話し合いというよりも、

相手の要求を飲む会になり、

話し合い自体に応じるのが嫌になってしまうのです。


コミュニケーションをとりづらくなると

当然、夫婦仲は悪くなります。





サーカスの象が杭を抜き去る方法




サーカスの象の問題は

本当はその能力や実力があるのに

自分を過小評価してしまうことです。


過小評価して、

自信を失くしていくのは非常につらいし

生きづらい。


それは家庭ばかりでなく、

仕事にも影響が出ます。


このようなサーカスの象が

自分の足に繋がれた鎖と杭を抜き去るためには

2つのことが必要です。



自分の思い込みに気づくこと


一度は学習してしまった

「言っても無駄」

という記憶を上書きすることです。


「言っても無駄だ」

というのは自分の思い込みであって

変わる可能性について認識することが重要です。


湘北高校の安斎先生も言っておられます。


「あきらめたら試合終了だよ」

と。


鎖に繋がれている現状に

満足しているなら別ですが、

現状を変えたいと考えているなら、

「バスケがしたいです」

と希望を口にする勇気が必要です。



小さな成功体験を重ねること


思い込みであることを認識することで、

絶対に無理じゃないんだ、という

可能性を発見することができました。


次に必要なのは

脳が学習してしまった無力感を

書き換えていくアクションです。


一気に杭を引き抜くことはなかなかできません。

そこで少しずつ自信を取り戻すことが必要です。


またまたスラムダンクネタで恐縮ですが、

三井寿も、山王工業戦では

「おう、俺は三井、あきらめの悪い男」

なんて言っちゃってますが、

復帰戦である県大会予選の翔陽戦では

ヘロヘロになってましたからね。

それは本人も反省していました。


そこから決勝ラウンドの間、

3ポイントシュートの感触を確かめて

山王工業戦のあのセリフへと

つながるわけです。


小さな成功を繰り返すことで、

三井寿は優勝候補にも立ち向かっていける

自信を取り戻したとも言えます。


サーカスの象は

一気に杭を引き抜く度胸も自信もありませんが、

小さな成功を重ねることで

実現させることができるようになるのです。



まとめ


あなたが妻とのコミュニケーションに

無気力感を感じているなら、

「サーカスの象」現象かもしれません。


この心理学用語は、

繰り返し失敗を経験した結果、

「どうせ無理だ」

と挑戦を諦める状態を指します。


しかし、これを克服する方法があります。


まず、「言っても無駄」という

思い込みをしていることを認識しましょう。

その思い込みが自分を縛っているだけで、

現状を変える可能性は十分にあります。


そして、変化を実現するために、

小さな成功体験を積み重ねることが大切です。

たとえ一歩ずつでも、

挑戦を重ねることで自信を取り戻し、

妻との対話や家庭の改善に繋げられます。


「サーカスの象」の杭を抜くのは、

自分自身の一歩から。

現状を変えたいなら、

勇気を持って行動を始めることが必要です。


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