『心理的リアクタンス』を攻略すると夫婦関係は楽になる
結婚って束縛だって思っていませんか?
特に男性はその傾向が強いのだとか。
結婚すると自由を失う的な。
まぁ、確実にそうだとは言いませんが、
自由を失うというのには一理あります。
自由を失うと感じる要因の一つに
妻からの心理的な圧迫があります。
やっぱりね、
一人で生きている時とは違いますから
夫婦で生活を営む上で色々必要になるわけで
それがストレスになったりします。
そのストレスの根本には
『心理的リアクタンス』があります。
この『心理的リアクタンス』を攻略することで
夫婦生活がめちゃくちゃ楽になります。
『心理的リアクタンス』とは
心理的リアクタンスは、
人が何かを強制されたり
制限されたりすると、
その人が逆に反発したり
拒絶したりする心理現象のことです。
夫婦間での心理的リアクタンス
例えば、妻が家庭に新しいルールをつくり、
夫に守るよう義務付けた場合を考えてみます。
夫は勝手に決められたルールに対して、
不満や抵抗を感じるかもしれません。
理由もなくお小遣いを減らされたり
残業などがあるにも関わらず
門限を設けられるなど
理不尽なルールであればなおさらです。
その結果、妻が作ったルールや
それを決めた行動に対して
嫌悪感を抱き、
反抗的な態度をとるかもしれません。
実際にはすぐに態度に出さなくても
心の中は怒りで煮えたぎっているはずです。
このような場合、
心理的リアクタンスが働いていると言えます。
子どもに対しての心理的リアクタンス
また、子どもに対して
親がよく取る行動でも
心理的リアクタンスは起こります。
例えば、
親が「部屋を片づけなさい」と言っても、
子どもはその指示に反発して
「そう言うからやりたくなくなるんだよ」
とか言い出します。
この場合も、
親の指示に従うことで
自分の自由が制限されると感じ、
心理的リアクタンスが生じます。
つまり、心理的リアクタンスとは、
自分が何かを強制的に
やらなければならないと感じると、
その行動に対して抵抗や
反対の気持ちが生じる心のことを指すのです。
心理的リアクタンス4つの攻略方法
そんなこといちいち気にしていたら
コミュニケーションなんてできないよ
と思われるかもしれません。
夫婦間にしろ、子どもとの間にせよ
発生する心理的リアクタンスを
どのように攻略すれば良いのでしょうか。
メニューを提供する
あれをしろ、これをしろと
強制的に何かを決めようとするから
その反発として
心理的リアクタンスが起こります。
なので、ちょっとアプローチを変えてみます。
子どもに片付けをさせたい場合、
ご飯の前に片付ける?
それとも
お風呂入る前に片付ける?
と選択肢を提示することができます。
結果としていずれにしても
片付けをすることには変わりないのですが、
一応自分で選択するという形式をとっているので
片付けをすると言うのは
自分で決めたことであると本人も認識します。
そのため、反発・反抗心である
心理的リアクタンスは起こりにくくなります。
命令ではなく質問をする
なぜ嫌かって?
それは上から偉そうに言うからだよ。
と、僕は何度か妻に言ったことがあります。
例えば、「謝れ!」と妻に言われた場合。
確かに自分に非があるのは認めるし、
謝ったほうがいいかもしれないと
自分でもわかっているのに、
偉そうに上から命令口調で言われると
従いたくなくなるものです。
男はそういうところ、
子どもと変わらないですね(笑)
そういうとき、もし妻に
「どうするのがいいと思ってる?」
「どう思ってる?」
と質問をされたなら
意固地にならずに
最適解に辿り着けたかもしれません。
人に行動を強制させる命令ではなく
質問を投げかけて考えさせることで
心理的リアクタンスを避けることができます。
認知的不協和を明らかにする
自分ではこう思っているのに
状況はそれとなんか違うんだけど
と不安になることはないですか?
心理学には認知的不協和
という言葉があります。
これをうまく活用することで
心理的リアクタンスを避けることができます。
認知的不協和とは、
自分の価値観や行動と
それに関する情報や経験が
一致しないときに生じる
心理的な不快感です。
例えば、
妻は添加物などものすごく気にしていて
野菜も有機野菜しか食べない
健康的な食事を重視しているのに、
夫はジャンクフードや
高カロリーな食べ物を好む場合があります。
これにより、健康を重視する妻が
食事の選択に関して不快感を感じたり、
食生活の違いによって
摩擦が生じたりすることがあります。
また、お金の使い方に関する考え方の違いも
認知的不協和を引き起こすことがあります。
夫が貯金を重視しているのに対し、
妻が浪費癖がある場合、
お金の使い方に関して不一致が生じます。
これにより、
浪費癖のある側が無駄遣いを叱られたり、
貯金を増やそうとする側が
ストレスを感じたりすることがあります。
このケースで
心理的リアクタンスを避ける場合、
貯金をしたい夫がとる行動としては
浪費癖のある妻に対して、
浪費をすると生活費が苦しくなって
実際に電気が止められたり
ガスが使えなくなるなど
実際に生活の不便を感じさせることが
有効です。
これが浪費=不便
という認知的不協和につながり、
心理的リアクタンスを起こさずに
浪費妻の行動を促すことができます。
難易度は高いですが
自分で気づいて変化を促せるのは
理想的ですよね。
理解から始める
仕事でもなんでもいいですが
誰かと交渉や取引をする際、
自分の要求だけを告げるでしょうか?
要求だけを告げるのは
交渉ではなく命令です。
ビジネスシーンでは
これから取引を行う相手のことを
ホームページを見たり
評判を探ったり
調べることをしますよね?
孫氏の兵法の最も有名な言葉も
「彼を知り己を知れば百戦危うからず」
です。
つまり、
まずは相手のことを知ろうよ
ということです。
夫婦でも同様で、
相手の今の状況や
言い方の好みなどを理解すれば
もっと上手に伝えられるようになります。
上手に伝えられれば
心理的リアクタンスは起こりませんし
目的を果たせるようになります。
まとめ
『心理的リアクタンス』は
人が何かを強制されたり
制限されたりする際に起こる
反発や拒絶といった心理現象のことです。
心理的リアクタンスが発動するので
夫婦間の争いが起こるようになります。
夫婦間において正しいか正しくないかは
どうでもいいことですからね。
いつも正しいほうの意見が通るわけではありません。
これ、マジです。
特に夫側は負けることが多々あります。
そのため、以下の4つの方法で
攻略していきましょう。
自分で選ぶようにメニューを提供する
命令ではなく質問という形に変換する
認知的不協和を明らかにする
理解から始める
夫婦生活においての本質的な部分は
もちろん大事なのですが、
うまく乗り越えていくにはテクニックが必要です。
もう、テクニックに頼りましょう。
『心理的リアクタンス』の攻略も
テクニックの一つです。
ぜひうまく活用してみてください。
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