• コウスケ

僕のマイホーム顛末記《後編》



皆さん、お待たせいたしました。後編です。

前回まではこちら。


僕のマイホーム顛末記《前編》


さて、もやもやを抱えた妻と離れ、僕は仕事へと向かったのでした。



マイホーム(仮)に隠された真実


もやもやの原因を探るべく、いろんな方向からアプローチをしてみることに。正直、この時点で僕はめちゃくちゃ萎えていました。

だって、不動産屋とか金融機関とか、ずっとコミュニケーションとって手続きとか進めてきたの僕ですよ。

その努力とプロセスが「なんかもやもやする」の一言でふいになりそうなんですから。



風水師に聞いてみた「この家ってどうですか?」


「仕事終わってからちょっと付き合って」

と妻からLINE。

なんでも、著名な風水師さんがたまたま札幌にいて、友人に契約の件を伝えたら紹介してくれたのだそうだ。そして、これもまた、たまたま夕方から1件キャンセルが入ったため家相を見てもらえるとか。


そこで、職場からそのまま待ち合わせ先というカフェに向かいました。そして契約する図面を風水師さんに見せてみると、開口一番

「今から契約辞めれるなら辞めたほうがいいですね」

という回答。


まずは階段の位置が良くない。

そして部屋の向き、玄関の位置、水場の場所も良くないと。


対策は?と聞くと

「化殺という方法がありますが、今以上に悪くなることを止めるだけで、塩を盛るのも定期的にしないといけないし結構大変」

とのこと。


短期間住んですぐ売るのであればいいんじゃないかという答え。まぁ、さらに僕を不機嫌にさせてくれましたね。別にこの風水師さんが悪いわけではないのだけれど。



霊能師に聞いてみた「この家ってどうですか?」


風水師に聞くだけでは飽き足らず、妻は次は霊能師にも見てもらうと言い出した。

ああ、はい。どうぞどうぞ。それで納得するのなら。


結果はもう翌日に出ました。

結論から言うと、「手放せるなら手放したほうが良い」ということ。


風水師とおんなじじゃねえかよ、チクショー!!

なんだろう。契約して手付に100万円払ったのにこの流れは・・・。

非常に面白くない。引越し業者の手配まで考えていたのに。



18年間で2人が死に、1人が破産する家


僕は正直そこまでスピリチュアルな世界について何か影響があるのかと問われれば、信じるからそうなるのだという考えです。つまり、気にしなければ何もないし何も起こらないわけですが、気にした途端、それは現実のものとなります


僕らは今そのような状況に置かれました。気にしなくなるためにはそれなりの根拠が必要です。僕は契約書などをもう一度じっくりと洗うことにしました。


そこで気になったのは前の持ち主。これは契約前にもチラッと話は聞いていたのですが、なんでもこの物件は競売にかけられていて、前の持ち主は所在不明なのだとか。


名前が判明しているのでネットで調べてみるとどうやら若手のIT企業社員だった様子。いろいろなイベントに出たり、名前がクレジットに乗ったりしてそこそこ活躍していた模様。しかし、ネットでもそれ以上の情報は分かりませんでした。


契約時の情報をみると名字が異なる女性との共同債権で、その女性の持分に関して相続が行われていました。つまり、最初共同で購入した女性が亡くなったということ。


さらに履歴を遡ると、最初に家を建てたと思われる方の名前が。この方も建築後10年くらいで奥さんに家の権利が相続されていました。


つまりこの家は、築18年にして、2人が相続(おそらく死亡)し、1人が破産をしたもしくはローンを支払えなくなった家だということがわかりました。なぜ亡くなったのか、なぜ競売にかかるような事態に陥ったのかは記録がないので想像するしかありませんが、どの角度から考えても残念ながら良い話にはならなそうでした。



100万円を取るか、未来を取るか


我々夫婦は結論を出す必要がありました。

このまま放っておいたら契約は履行され、キャンセル料が必要になってきます。現時点では手付金100万円だけで済みますが、キャンセル料となれば物件価格の2割(契約内容による)。そうなれば、現実問題キャンセルは不可能です。物件価格の2割をドブに捨ててでも家を諦められるほど裕福ではありません。当然、100万円も相当痛手です。



最後の内覧


妻は「パパが見ていないのが不安材料だ」と言いました。そのため、不動産屋に連絡を取り、もう一度内覧させてくれないかと頼みました。


いつも写真で見てイメージを膨らませていた物件に初めて足を踏み入れましたが、やっぱり素敵な物件でした。太陽の光がよく差し込んで、窓からの眺めも良く、素敵な未来が描けそうな家でした。


しかし、目に見えない部分に影が潜んでいるものなのだなと改めて実感しました。物件を隅々まで見てもマイナスの要素は見出せませんでした。



手付解除とは


不動産売買の契約条項の中に手付解除という項目があります。これは買主が不動産契約を破棄する代わりに手付金を放棄するというもの。今回の僕らの契約では手付金を100万円支払っているので100万円は返ってきませんよ、となります。


100万円を惜しんで不安を抱えながら暮らすのか、100万円を捨ててゼロからスタートするのかの分岐点に到達しました。



夫婦の決め手


一晩考えて僕はある結論に達しました。それは

マイホームのような家族の大きな決断においては満場一致採決しかない

ということ。


国連の採決と一緒ですね。常任理事国の1つでも反対したら否決されるというアレです。家の経営なんて家族全員が常任理事ですから、4人家族のうち1人でも反対があればダメなわけです。


今回、僕はまあいいんじゃないかと思っていても、妻はきついと思っている。その時点でもう幸せなマイホームではないですよね。家族みんながワクワクドキドキして住むのが楽しみになる家、やっぱりマイホームはこうじゃなくっちゃ。


ということで、100万円は勉強代と思って手放すことにしたのでした。



手放すもの、手に入るもの


非常に高い勉強代を支払うことになった本案件。それならば、勉強した内容をしっかりとまとめないといけけません。僕らの100万円分の経験をみなさんにもお裾分けできれば幸いです。


仮審査は6ヶ月間有効


金融機関によっても対応が異なるとは思いますが、僕らが審査をしてもらった担当者に今回契約破棄した旨をお伝えしたら、

「以後6ヶ月は仮審査の結果が有効なので、また家を買うようなことがあれば教えてくださいね」

と言われました。もちろん、金額増える場合には再審査が必要ですが、仮審査の金額以下であればそのまま本審査へ進めるとのこと。


これで僕は5000万円の借入ができる男として半年間生きていけるのです。これ、意外と妙な自信になります。もちろん、今の仕事を辞めたらパアですけどね。



建売?それとも注文住宅?


今回わかったのは、中古住宅は前に住んでいた人のことが気になってしまうということ。もちろん、そうじゃない人もいると思いますが、我々夫婦はきっと今後もそこを気にしてしまうことでしょう。


家の持ち主の情報や土地の持ち主の個人情報なんて、今のネット情報化社会においてもそうやすやすと手に入るものではありません。事実がわからないとどうしても想像だけ膨らませて悶々としてしまいがちです。


今後中古物件でいいものを見つけたとしても、その前の持ち主のことが気になり、また不十分な情報しかないと結局購入できなくなるのではないかと思っています。


となると、もはや家を建てるしかなーーーい!新築だったら前に住んでいた人を気にすることもありませんからね。ただ、間取りを考えたり素材を考えたりするのは非常に大変そう。既に細かいところが決まって即入居も可能な建売か、それとも注文住宅か。非常に悩ましいところです。



マイホームを検討している人に伝えたいこと


今回我が家のマイホーム購入騒動を経て学んだことを、これからマイホームを検討するみなさんにお伝えするとしたら以下の3つです。



急ぎすぎない


今回、急ぎすぎたなぁと反省しました。前編でも書きましたが、物件を見つけてから契約に至るまでのスピードが尋常ありませんでした。中古っていったって何千万の買い物ですよ。それをそんな簡単にホイホイ進めていいわけがない。


確かに、家は場所も間取りも唯一無二のものです。特に中古物件はタイミングを逃せば誰かに先に買われる可能性もある。だからと言って購入競争をしていてはいけないということです。業者は「いくつも問い合わせが入っています」「今決めないと取られてしまいます」などと焦らせます。まぁ事実なのかもしれませんが、自分は自分のタイミングがあるということ。自分のタイミングで決められずに他の人が購入したのであれば、それはご縁がなかったということです。


業者に焦らされ、何かに急かされて契約した物件はもし何かトラブルがあったときに後悔しますし、誰かのせいにしてしまいます。焦らずにじっくりと自分が納得できるだけ吟味した方が良いなと感じました。



勉強をしっかりする


今回最大の失敗であり反省点は「勉強不足」という1点に尽きます。不動産のこと、契約のこと、建築のこと、ほとんど知識なしで賃貸契約の延長線上で進めてしまいました。当然なのですが、賃貸契約と中古物件の購入はそもそもが異なります。


その反省を踏まえ、現在マイホームを入手するということはどういうことなのか、めちゃくちゃ勉強しています。本を何冊も購入して読むことはもちろん、ネットで検索したり、住宅展示場に足を運んだり、ハウスメーカーに問い合わせをしたり、セミナーに参加したり、色々な角度から情報を吸収していっています。


情報を集めて消化していくことで、自分がどんな家に住みたいのか、何を重視して何を妥協できるのかが整理されます。その上で家作りをしていこうと考えています。



信頼できる人と進める


今回のよかった点は信頼できる不動産屋さんと一緒に進められたことでした。契約を急いでしまったのは我々の事情もありましたが、ものすごくスピード感のある対応や進行だけでなく、所々で立ち止まったり丁寧に説明してくれたのは大きかったと思います。


また、手付解除で契約破棄する際にも、再三の意思確認をした上で迅速に手続きを進めてくれました。本来であれば契約が成立した時点で仲介手数料が発生するのですが、「今回は力不足で申し訳ない」と言い仲介手数料は請求されませんでした。


正直、手付金の他にさらに追加で150〜200万円の仲介手数料も覚悟はしていたので、ものすごくありがたかったです。信頼できる業者と契約を進めるというのは今後も必須だと実感しました。



まとめ


手付金100万円とそれにかかる多大な時間を費やしているので、正直失敗と言えば失敗です。でもこの経験を経たことでより良い家と巡り合えるのではないかと考えています。家作りにいて100万円はもはや誤差。次に作るマイホームでその100万円の穴を埋めていけばいい。


僕らの経験がこれからマイホームを考えているみなさんの参考に少しでもなれれば幸いです。

閲覧数:15回0件のコメント

最新記事

すべて表示