コウスケ
【決定版】小学生になった息子に読ませたい漫画10選
更新日:2022年6月1日

大人は本を読めとよく言いますが
その本の中に漫画が入っていないのはなぜなのだろうと
ずっと思っていました。
漫画だって勉強になることはたくさんあるし
漫画によって励まされることもある。
従って
僕は子どもに勧める本から
漫画を除外することはありません。
むしろ漫画もおすすめしたい。
ただ、最近はWEB漫画なども増えてきていて
ものすごい数の漫画が急激に増えてきています。
その中から選ぶのはとても大変。
そこで、小学生の息子に勧めるならコレ!
という漫画を10作品選んでみました。
不朽の名作!『スラムダンク』
言わずと知れた不朽の名作『スラムダンク』は
世代を超えて知られている数少ない漫画作品ではないでしょうか。
田臥も八村塁もいなかった時代に
日本のバスケットボール界の底上げにかなり貢献したはずです。
スラムダンクの魅力はなんと言っても
努力!友情!勝利!
ジャンプの三大要素が詰まっていること。
主人公桜木花道が
コツコツ努力していくことで
チームが強いライバルチームに勝利していくプロセス。
一度道を外した元天才・三井寿が
再度バスケを志す際に
「安西先生、バスケがしたいです」
のセリフに痺れた人は少なくないはず。
他にも
「あきらめたらそこで試合終了だよ」
といった忘れられない名言がたくさん。
何度見ても涙なしには読めません。
子どもには
努力は実を結ぶこと
「あきらめたらそこで試合終了」
人生はやり直しが効く
といったことをスラムダンクを通して知って欲しい。
そして熱く生きて欲しい。
庭にバスケのゴールを買おうかな。
お日様のように真っ直ぐ生きる『うしおととら』
うしおととらはサンデーで連載されていた
妖怪漫画です。
ゲゲゲの鬼太郎
妖怪ウォッチ
と並ぶ日本三大妖怪漫画だと僕は思います。
うしおととらはあの国民的漫画
ドラゴンボールと非常に似た構成をしています。
というのも、戦った相手が
次の戦いの時には仲間になっているという点です。
ただうしおととらでは
裏切りやら心の葛藤やら
ドロドロしたものも一緒に描いている点が
大きな違いでしょうか。
この作品で僕が一番好きなシーンは
最終巻の1つ手前の32巻のラスト、
鏢(ひょう)という符術師が家族の復讐を果たすシーン。
全33巻という短さの中に
様々なキャラクターの伏線やストーリーを仕込んでおいて
ちゃんとそれを回収するあたりとてもスッキリします。
潮こそTHE少年漫画の主人公じゃないかと思います。
馬鹿正直で
アホで
意志が強く
お人好し
人を巻き込んで
いつも輪の中心にいる
こんな少年になれたら人生楽しいんだろうなと何度思ったことか。
でもズルいことを考えてしまう自分は
どうしても潮にはなれないんですよね。
しかしこんな息子に育ってくれたら
父ちゃん嬉しいなぁ
と思ってしまう好少年の姿が作品の中にあります。
正直に生きろよ、息子よ。
青春の輝き『H2』
あだち充先生の作品は読んでおいて
人生に損なし。
タッチ
ラフ
スローステップ
などなど、名作多しといえども
やっぱり子どもに読んでもらいたいのは
H2かな。
色んな手違いで
野球部がない学校に入学してしまった
比呂と野田が
転校じゃなくて
自分達で野球部を作るという方法で
甲子園を目指すというストーリー。
主人公は比呂
そして英雄、春華、ひかりの
Hがつく4人が中心なのですが、
僕は木根という男が好きです。
かっこつけで
貸した金は返さない
木根くん
と作中では言われていますが
実は努力家で
負けず嫌い。
カッコつけだけど
カッコつけ方を知っているやつ。
あだち充の作中で青春時代を過ごしてみたかった
と誰もが思うことでしょう。
息子にもこんな爽やかな学生時代を過ごしてほしい。
そして、木根くんのカッコのつけ方を学んでほしいな。
時代を作った男『お〜い竜馬』
「小学生の息子に歴史を学ばせたいんだけど
何かおすすめの漫画はない?」
と以前友人に相談されて勧めた本が
『お〜い竜馬』でした。
まず小山ゆうの絵柄がシリアスすぎないので
小学校低学年でもとっつきやすい。
そして、史実がベースでフィクションが少ない
この2点がおすすめポイントでした。
誰もが名前くらいは知っている
日本史上の偉人・坂本竜馬
彼がどんな志を抱いて日本を変えようと行動したのか
その周囲の維新志士と呼ばれる人たちは
どのようにして新時代を築き上げたのかが
この作品で読み取ることができます。
地味な偉人ですが
竜馬の親友の武市半平太の最後は涙なしには読めません。
竜馬は先ほど紹介した『うしおととら』の潮にどこか似ています。
天真爛漫で
どこか抜けていて
そして憎めなくて。
危機感が足りなすぎて
短命だったという点を除けば
息子には是非とも見習ってほしい。
カッコいい男なんです
坂本竜馬は。
いじめられっ子の闇と光『ホーリーランド』
ちょっと小学生には早いかもしれません。
ホーリーランドはヤングアニマルという青年誌で連載されていました。
そう、ベルセルクとかふたりエッチと同じ紙面です。
でも、この本かなり励まされたなぁって思います。
小学生くらいからいじめって始まるんですよ。
ここの時点で対処できないと
中学、高校になってもいじめられっ子ポジションは
よほどのことがないと抜け出せません。
強ければ基本いじめられることはありません。
そして単純に「強い」ということは全男性の憧れでもある。
だから格闘技が流行るわけで。
いじめられっ子も一念発起すれば強くなれる
そんな淡い期待を抱かせてくれる作品です。
もちろん、相応の努力が必要ですけどね。
ホーリーランドでは
ケンカの技術を論理的に解説してくれるだけでなく
人を傷つけることへの葛藤も描いています。
もちろんだけど、息子はいじめられてはほしくないし
逆にいじめる側であってもほしくない。
ただ単に力が強いということだけでなく
心も強くなくてはいけない。
本当の意味で強い男になってもらいたい。
ただ実際にいじめられて悩んでいる時
親に相談できなかったりするんですよね。
そんな時、事態を変えるカンフル剤としての一冊になってくれたらいいな。
圧倒的なポジティブマインド『NARUTO』
忍者漫画のNARUTOはストーリーの流れとしては
『うしおととら』に近いものがあります。
色んな敵と戦いながら
自分自身も強くなりつつ仲間も増やして
強大な敵に立ち向かっていく的な。
ただ全くもって真逆だと思うのが
主人公の境遇。
うずまきナルトは
村の忌み子として扱われ
幼少期からほぼ村八分。
これ、正直かなりキツいと思います。
そんな境遇でも腐らずに
明るく振る舞えるナルトのマインドすごすぎる。
息子に感じてもらいたいのはココです。
生まれた境遇に満足してるって答えられる人なんて
ほとんどいないと思う。
それでも腐ったり不貞腐れたりしないで
自分自身(ナルトの場合は九尾)と対話をしていける強さ。
周りがどんだけ敵だらけでも
自分が自分のこと好きだったらいいんだよ
って言いたいのです。
感動を生むチームプレー『奈緒子』
渋いセレクトをしてしまいました。
『奈緒子』というタイトルからは想像もつかないでしょうが
激アツの駅伝漫画です。
僕も全くイメージできませんでした。
僕の出身高校は
(今はどうかわかりませんが)
陸上、特に長距離が盛んで
クラスメートにも陸上部が多数いました。
高校駅伝も全国出場しましたし、
大学の母校も箱根駅伝の常連だったしで
駅伝は元々好きだったんですよね。
駅伝の醍醐味はなんと言ってもタスキリレー。
次の走者へ想いを繋ぐのがタスキリレーです。
さながら全員が走れメロスのようなイメージです。
仲間にタスキを繋ぐために
努力や思いを抱えて必死に走る姿に
感動を禁じ得ません!!!
徳光さんじゃなくても泣けます。
息子にはこうした思いを繋ぐことのできる
仲間を作ってもらいたいし
仲間の大切さを知ってもらいたい。
個人種目でも仲間は大切。
『奈緒子』を読んでそれを感じてもらえたらいいな。
孤独を救ってくれたのは友情『DEAR BOYS』
僕は特別バスケ漫画が好きなわけではなく、
むしろサッカーとか野球漫画の方がたくさん読んでいます。
それでも『スラムダンク』と『DEAR BOYS』の2作品を
ノミネートさせてしまったのは単純に名作だからです。
バスケの名門から転校してきた天才・哀川。
天才だから悩みなんかないのかと思いきや
実は人間関係構築で深く悩んでおりました。
人と深く関わるのが怖いから
表面的な対応でやり過ごす。
でもそんなやり方では壁にぶち当たってしまう。
その壁を突破するのに助けになったのが
バスケのチームメートでした。
特にACT1の最終巻は見応えあります。
悩みなんかなさそうと思っているような人でも
人に言えない悩みを抱えていること
それを信頼できる人に相談するから解決できること
人間関係の築き方みたいなものを
息子には知ってほしい、そんな作品です。
親には言えないことでもね
友達に相談したらいいんですよ。
戦略の楽しさをわかりやすく『海皇紀』
戦略とか言うと
一気に打算的で嫌なイメージがつきまとうかもしれませんが
子どもでも戦略立案能力必要だと僕は思います。
戦略を立案するのに必要なのは
鳥の目、いわゆる俯瞰できる力です。
これはスポーツをするにしても
非常に役立つ力です。
大人でもそうですが、
俯瞰するって難しいんですよ。
どうしたって主観的に見てしまう。
人は自分が見たいものを見たいようにしか見ない。
だからうまくいかない。
海皇紀の主人公ファン・ガンマ・ビゼンは
相手が見たいものを見せ
それすらもうまく使って
ひょうひょうとチャラチャラと苦難を乗り越えていく
ある種新時代のリーダー像です。
苦労をしているように見えないし
好き勝手にやっているように見えるけど
それはしっかりと戦略を立てて
人をたらしこんで
適材適所で任せているから。
なんかね、読んでてスッキリするんですよね。
自分が考えた戦略がバシッと決まる気持ちよさを
感じてほしい。
そして戦略の大切も知ってほしい。
戦略を立てるためには
事前の調査と知識が不可欠であることも。
THEダイバーシティ『うる星やつら』
これも嫌いな人はほとんどいないはず。
名作『うる星やつら』
ストーリーも面白いし
登場するキャラクターもみんなちょっと変で
とても魅力的なんだけど、
大事なところはそいつらがみんな共存していること。
考えてもみて。
変態から妖怪から宇宙人まで
みんなキャラ濃すぎで
でも誰1人排除されていない。
21世紀の今だからこそ
ダイバーシティ(多様性)だと声高に叫ばれているけれど
1980年代にこれだけの多様性との共生を描くことができてるって
高橋留美子って天才か?
金子みすゞの詩に
「みんな違ってみんないい」
という一文があるけども
まさしく『うる星やつら』の世界観がそれだと思う。
ありのままの自分でいることの大切さ
多様な価値観を認めることの面白さを
『うる星やつら』で体感してくれたらいいな。
【番外編】
青少年のバイブル『電影少女』
小学生ではちょっと早いけど
中学生になったら息子に読んでもらいたいのが
桂正和の『電影少女』
ちょっとエッチな漫画と誤解をされていそうですが
とんでもない。
真摯に恋と愛について描かれた作品です。
恋とは何か
愛とは何か
異性に興味を持つ年頃になったら
これを読めば
真剣に考えるきっかけとなるに違いない。
伝説のマニュアル本、
ホットドックプレスを買って実践する前に
ちょっと恋愛について考えてみようか
という前哨戦に最適です。
まさにバイブル。
何度読み返してもよし。
ただ息子にはどういう流れで勧めたら良いのか
そこは頭を捻らざるを得ません。
気になった本はレンタルするのもおすすめです。 買うよりも安くなりますしね。